福島の自治体や
他の大学と連携した
復興支援を進めています。
長崎大学福島未来創造支援研究センター長の高村昇です。私は、2011年の東京電力福島第一原発事故の発災直後から、福島におけるクライシスコミュニケーションを行ったほか、事故からの地域復興を目的として川内村、富岡町、大熊町、双葉町といった自治体の支援を行ってきました。また現在は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館の館長も務めています。
本学はこの14年あまり、被ばく医療分野のみならず、教育分野など様々な分野における福島復興支援を進めると同時に、学生の実習等を通じて震災の教訓を浜通りで学ぶ取り組みを進めてきました。本センターは、これらの支援をより効果的に行うための、いわば横の連携調整機関の役割を果たすと同時に、福島の自治体や他の大学との連携窓口としての役割も果たしています。福島の事故から間もなく14年となりますが、一方で未だ2万人を超える県民が故郷に戻れないという状況があることも事実です。
今後も本学はこのセンターの機能を駆使しながら、福島の復興、未来創造に貢献していきたいと考えています。